Koy's blog

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2014年11月16日日曜日

「精神論」は悪者か?スキミング&カード偽造被害に遭遇して考えた。。。

「精神論」というのは、最近の日本ではとにかく嫌われる。

ものすごくネガティブな感じで捉えられている。

もちろん、前時代的な古い日本の精神論だけのオッサン臭をイメージしてしまって、汗をかかずに何でもスマートにこなすのがいいんです、みたいな最近の風潮と全く合致しないから当然だ。

僕も、野球部は有無を言わさず全員丸刈りとか、熱中症寸前まで炎天下で練習させるとか、そういう非科学的な体育会的理不尽さだったり、

技術もスキルも何も持っていないコーチ兼顧問が、全て「気合いで乗り切れ!」みたいなのは、死んでも好きになれません。

それでもここ一番は精神力、というかどういうメンタリティを持つか、というのは危機を乗り切る上で一番肝心要な部分じゃないかとも思っています。

なぜ、こういうことを書いたのかというと、とうとう、ついに、何でこのオレが!という感じなのですが。

クレジットカードのスキミング&偽造カード被害にあってしまったからです。

今朝、息子と二人で妻に内緒のスナック(僕はビール)を買い出しがてら、徒歩で行ける近所のスーパーへ。
その際、自分の日本の銀行口座からキャッシュを引き出そうとした時に「残高が足りません」の文字。

「なわきゃないだろ」
という事で、そそくさとスーパーを出て近くの銀行の支店のATMへ。

悪い予想通り同じ結果。

念のため、残高を印刷してみて出た最初の言葉が「Whatta Fxxk!!」だった。

そう、5歳の子供の前で大人が最も使ってはいけない禁断の英語4文字「ファッ●!」です。

それを思わず口走るほど、ショックな金額が印刷されていたのです。

ってか、ほとんど入ってないんじゃん。
オレの全財産はどこへ?ファッ●!

これは何かの間違いだ。そう思いたかった。

そうだ、この銀行もさっきのスーパーのATMも同じ銀行のブランドじゃないか。
ということは、この銀行にとんでもないトラブルがあって、デフォルト状態になっていてキャッシュが引き出せないだけかもしれない。

しかし、この残高がきっちり「ゼロ」とかだったら、何かの間違いだと思えるのですが、
「$198.18」(数字はフィクションです)みたく何となくリアルな感じだったので、確実にどっかの悪党にやられたと確信したのでした。

僕は自由と引き換えに毎月の給料を放棄した人生をチョイスしているので、日本の銀行の口座にある現金は、ある種、というかガチに保険みたいなもの。

それがすっかり無くなってるじゃないか!ファッ●!

僕はATMの前で茫然自失で立ちすくんだ。
おいおい、これからどうやって過ごせって言うんだよ。

「パパ、さっきホワットの後なんて言ったの?」
と息子が僕を見上げていて僕は決心した。

ここは動揺している場合ではない。

そうだ、こういう時に父親であるオレががどういう態度に出るか、それを神から試されているのだ。

その時とっさに頭に浮かんだのはマクラーレン刑事だった。

マクラーレン刑事は、どんな試練に次ぐ試練、アクシデントに次ぐアクシデントが起こっても「オラオラ、かかって来いよ!」
とばかりにタンクトップ一枚で足にガラスの破片を突き刺して血だらけでも不敵にニヤけていた。

ブルース・ウィルスがダイハードで演じたマクラーレン刑事はオレのヒーローだったじゃないか!

息子の目線までかがみ込んで僕は言った「さっきはホワッタファー(なんておならだ)!って言っただけだよ」
そう言ってブルースウィルスお得意のトラブった時の微笑を息子に向けたのだった。

もう僕の頭では、銀行のネットワークを使って仕掛けてきたサイバーテロリストとの戦いに勝ってやるというイメージが固まっていた。

こんなことでヘコムくらいなら、海外にも住まないし、フリーになんかならない。
そうだオレはファイターなんだ。マクラーレン刑事なんだ。
どんな困難が降り掛かろうとも、このオヤジは不適に笑う。普及の名作。特に一作目。

結局目の前でなんらかの乗り越えなくてはならない試練というか、トラブルが起こった時に必要なのは、最初は精神力なのだと実感した。

それがあって初めて、パニクらず、冷静に状況を把握し、そしてロジカルに展開を予想することが出来る。

起こった事実が強烈であればあるほど、その出来事は精神というか心にチャレンジしてくる。
そこを、マクラーレン刑事のようにまず笑ってしまえれば、次の展開は冷静に判断出来るのだ。

1. 先ずネットバンキングのアカウントで状況を把握する(何とメンテナンス中で機能してなかった。ますますサイバーテロだと思った。)

2. で、銀行の緊急ホットラインに確認する。(映画でよくある様に、最初の相手は何となく非協力的な雰囲気を持っている。この電話の相手もそんな感じだった。後半は非常に親身になっていただいたが。)

3. クレジット会社に電話する。(ここで強い協力者と出会う。どこで憎いテロリストが僕のカード情報をゲットしたのかを二人で追跡を始めた。不謹慎だが、ワクワクしてしまった。)

結果として、明らかに不正使用があったことが判明し、今後更なる調査の上、被害金は全て口座に戻されることになった。

僕の大事な虎の子を盗んだファッ●、もといオナラ野郎は心底憎いが、日本の銀行、カード会社両者の対応には心から感謝することになった。

大事な週末を捧げて、顧客のトラブルに真摯に対応してくれるこの安心感は、やはり日本ならではと僕は実感する。

生きていると色々な事が起こる。

そんな時に、どういうメンタリティで対処するか。

やはり、「精神論」って僕は大事だなぁ、とそう思うんです。

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