僕は20年もの間アドマンだったので、今でも広告というかクリエイティブの世界に強い関心があります。
自身をライフクリエイターだと思っているので
(いや、自分の目でモノを見て、判断して、今日の生活を創造しようとしている人はみんなライフクリエイターだと僕は思うのですが)、
クリエイティビティが持つ底知れないパワーをいつも感じていたいと思っています。
基本的に「広告」というのは「製品やサービス」を売る手段に過ぎませんが、時に感情をくすぐる佳作とでも言うべき優れたコンテンツに出会える事があります。
今日ご紹介する2つのCMはどれもが、アイデアは非常にシンプルですが、それでも深い洞察に基づいた優れて人の感情に刺さる設計がされた作品です。
どちらも、「子育て」というモチーフを使っていますが、よくあるカワイイ子役に、可愛らしくセリフをしゃべらせると言った陳腐でクリシエな手法からは程遠いものです。
僕の友人のドクターは、虐待を受けた子や10代になったばかりなのに売春行為で補導された子達が収容される施設で働いています。
彼女の話を聞くと、本当にそんな酷い事が日本で起こっているのかと疑いたくなる、耳を塞ぎたくなるような扱いを受けている子供達が多くて驚くのです。
いかに事情があるにせよ、子供に罪は絶対に無い。
あるのは常に大人の勝手な事情なのだ。
子育てってのは、そりゃあ、もう大変だ。
子供は大人の言う事は絶対に聞かないし。
そこに何らかの法則があるんじゃないか??っつうくらい、大人目線では「やってはいけない」ことばかりしでかすものなのです。
完璧な親になろうとなんかしなくていい。
元々誰しもが不完全な大人なんだし。
完璧な親なんて、存在しない。
だから、肩の力を抜いて、今この時間を慈しもう。
子供と歓びを分かち合おう。
子供と一緒に泣こう。
子供と大笑いしよう。
こういうCMは人生を慈しんで楽しもう、そういうインスピレーションを与えてくれます。
英語が全くわからなくても全く問題ない素敵な作品です。
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