Koy's blog

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2015年5月24日日曜日

自分の可能性をブーストするにはどうしたらいいのか?

ところで最近、自転車に乗ってますか?


日本でもBike(カッコイイチャリと言う意味)で通勤する人も増えて来た。

昔行った上海はまだ地下鉄工事中で、みんなチャリ(いや、全然 'Bike'って感じじゃなかった)に乗っていた。

10年後に行ってみたら誰も乗っていなかった。
地下鉄が東京みたいに複雑な路線の数になっていた。

今ではむしろオランダとかドイツとかのヨーロッパの都市部にバイカーを見かける。カッコいい。


「自転車に乗る」というのは人生のメタファーとして使われる。

「自転車は止まるとコケてしまう。

だから常に前に進まなければならない。
これは人生と同じ!。
行動する事で安定するのだ!」

みたいな。。。

中にはチャリンコに乗れない、という人がいるかもしれないが、大抵の人は何も考えずに乗れるだろう。


最初は誰にとっても補助無しの自転車に乗るのは困難なチャレンジだった。
(今のチビッコにはストライダーがあるので、イージーに自転車に移行出来るけど。)

それでも、次第に慣れて、スイスイと風を受けて気持ちよく漕げるようになる。


ブレーキングのタイミングも、コーナーの曲がり方も、初めはヨロヨロしちゃうけど、脳からの信号が筋肉にダイレクトに伝わるようになって、何も考えずにどこまでも走れるようになる。

前と後ろに子供乗せているママさんとかは見る人によっては曲芸だ。

それでも、余裕で夕方の街を颯爽と走っている。

これは脳の画期的な作用と言える。

一度体得してしまえば、慣れによって、一々初めから「どう乗るんだっけ」とか考えたりする回路をすっ飛ばして、無意識で行動が取れるようになるということだ。

脳は思考したりする時に、凄まじいほどのエネルギーを消費するので、一度体得してしまえば、脳みそを酷使しなくても行動がオートマティックにパターン化する省エネ作用だ。 


習うより慣れろ、と昔の人は言ったが正しい。
もっと言うと、最初は習って後は慣れろ、が正しい。


これやってみたいっす! Video Credit : Smarter Every Day

だからこそ、この自転車には乗れないはずだ。(最初は)






このリンクの動画を見て欲しい。

自転車のハンドルに細工をして、右に回せば左にタイヤが回り、左に回せば右に、というもの。


つまり、ノーマルなチャリとは真反対な動きをするチャリ。

ほぼ100%の人がその自転車でまともに1メートルも進めない。

このヘンテコなチャリが「どう動くか」を知っているのに。

頭で理解していても、幼少の頃に学んで慣れ親しんだノーマルな自転車の乗り方が染み付いているため、うまくコントロール出来ないのだ。

この実験をした彼は、乗れるようになるまで8ヶ月も要したと言っている。


(ちなみに彼の息子は2週間で乗りこなした。子供の脳がいかに柔軟かということを示している。多言語を学ぶには小さければ小さいほど良い、みたいな話もしている。)

Knowledge ≠ Understanding


これがビデオのキーワードだ。

「知識」は「理解」とイコールじゃない、みたいな感じだが、わかりづらい。

「アタマで理解する」のと「カラダで理解する」のは違うんだ、という感じで意訳するしかない。。

(英語はこういう時シンプルだな。。。)

どうハンドルを切れば良いか知識として知っていても、実際に乗ると難しい、とかそういう意味だ。

脳からの信号が筋肉に適切に伝わってないのだ。

自動化されていたプログラムをもう一回リブーストしなくては、アタマとカラダの両方で理解した状態にはならない。

どうやら、一度脳みそが体得した「学びと経験」は「強固な習慣」となって、新たな学びをモノにする上ではバリアになっているのだ。。 

もっと言うと、講義でいくら勉強しても、本をいくら読んで、頭の中に知識が増えても、
それを実践して行動して「なんだよ、全然上手く行かないじゃないか!」みたいな経験をして、それでも愚直に実践を続けないと、最終的に体得は出来ない。


みたいな感じに僕は理解した。

新しいことにチャレンジする時、今までの自分の行動パターンやセルフイメージが強烈に自分を縛っているので、瞬時に自分が変われるなんて夢物語なのかもしれない。

しかも、あまりにも「オートマティック化された日常生活」を送っていると、何が自分の可能性を縛っているかにすら気が付かないかもしれないのだ。


そこをグッと意識して、コケても構わないから知識を行動で実践してみる。何度もトライする。

そうすれば、また新しい脳からの「信号回路」が成長する。

自分の可能性をブーストするには、愚直だけど、きっとコケるけど、それでも前に進もうとする行動が必要なのだ。


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