Koy's blog

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2015年2月24日火曜日

今回のアカデミー賞スピーチで最も響いた言葉。Call your mom!


- 米国時間の昨日3月22日は第87回のアカデミー賞だった。


僕は生粋の映画ファンとして、ビールとポップコーンという完璧に正しい小道具をコーヒーテーブルにセットしてワクワクしながらオンエアを待った。


そして、オープニング前のレッドカーペットの中継から最後までぶっ通しでテレビで鑑賞をしたのだった。

司会のユーモアを交えた絶妙なトークもアカデミー賞の魅力だ。

今年のニール・パトリック・ハリスはブリーフ一丁とかになっていた。
それでも全然下品にならずいい感じに笑いを取りながら全般を仕切っていた。


レディガガのサウンド・オブ・ミュージックへのトリビュートも見事だった。


アメリカのポップスターはどこかの国のポップスターとは地球と冥王星以上の距離があることを実感させてくれた。

見応えたっぷりなアカデミー賞だった訳ですが、僕が一番印象に残った受賞スピーチは、
「Whiplash (むち打ち)」(邦題:セッション)の J.K.シモンズのヤツだった。



- ある人生相談のコラム


僕は18歳の頃から実家を出て生活している。


実家の土地と家を僕ら兄弟は放棄したので、もう28年も親とは同じ屋根の下で暮らしていない。

両親は幸い健在で、関係も良好だ。


ただ、親も年を取る。


簡単に会いに行くことの出来ない海外に住んでいる事へのちょっとした自責の念に駆られる事もある。

特に、孫の成長を間近で見せられない、というのがなんとなく歯痒く感じているのだ。

ロスエンジェルスの有名なフリーマガジン「ライトハウス」。
前回LAに行った時に読んだ人生相談的なコラムがとても考えさせられる内容だった。


親とは一体何であるか、みたいなことだ。


ついアプリでスキャンしてエバーノートに記録してしまった。

それはサンディエゴで仕事をする女性(50歳)からの投稿だった。


”日本住む(その相談者の)父親が余命半年で、そばに居て看取ってあげたい。しかし、仕事は辞められない。父親も母親も自分を犠牲にするな、と言ってくれている。長らく米国に住んでいたが今回程後悔している事は無い。”

みたいな感じで、それに在米詩人であるの伊藤比呂美さんという方が答えたものだ。

その伊藤さんの答えは要約すると、


「仕事を辞める必要は無い。親は(どんな状況でも)子供のシアワセを願っているものだ。あなたが自分達の為に犠牲になることを望んでいない。今は年取って見えるかもしれないが、本質はあなたを可愛がって育てた親なのだ。出来る限り帰るのがベストだが、(太平洋を挟んで離れているので)電話でもいいくらいだ。」
というものだった。

僕の要約では上手く伝えられないかもしれない。


その答えは決してクールなものではなくて、親と言うものの普遍的な存在意味みたいなものを、真摯に答えたような感じだった。

(全文はアーカイブがあったので、ご興味があればコチラで是非。
読むとLAに住んでる気分になれるかも、なローカルメディアです。)

僕は、年食った両親のそばに居てあげられないのを、若干負い目に感じていた。


寂しくないかな
とか、孫の顔見たいだろうな、とか。

ただ自分が親になってみて思う。

唯一の親の望み、と言うのは子供のシアワセ以外に無い、というのは確かにそうかも知れない。

その子供が親の為に自分を犠牲にする、とまでは行かないまでも、「自責」とか「負い目」とかいうのは子供である人間のエゴかもしれない、と思い至った。

- Call your mom, everybody (お母さんに電話しよう!)



最近は、一人暮らしの高齢者や高齢者介護の社会的な問題もあって、たった一つの絶対的な答えなんてないのは分かっている。

ただ、子供が出来る親孝行の最たるものは、「私は今シアワセですよ。」という事を伝えることなんだと思う様になった。

そんな時に、アカデミー助演男優賞を穫ったJ.K.シモンズのスピーチは僕の心の奥底に響いたのだ。

「皆さんにお伝えしたい。
これまでも沢山の人に言って来てる事なんですが。
あなたのお母さんと電話で話をしましょう。母親、父親と電話で話して下さい。
もしあなたがラッキーでどちらか、もしくは両親ともご存命であるなら、電話することです。
テキストやメールじゃダメですよ。
そして、あなたが彼らを愛している事、感謝している事を伝えるのです。
そして、彼らが飽きるまで、ずっと彼らの話を聞くことです。」



Link to Business Insider


「And if I may, call your mom, everybody. I’ve told this [to], like, a billion people, or so. Call your mom, call your dad. If you’re lucky enough to have a parent or two alive on this planet, call ‘em. Don’t text. Don’t email. Call them on the phone. Tell ‘em you love ‘em, and thank them, and listen to them for as long as they want to talk to you.」(Business Insiderより引用)

もしあなたの親が健在なのだったら、この才能あふれる俳優のアドバイスに従って、早速親に電話をしよう。


別にアカデミー賞みたいな栄冠を手にしていないからといって、億劫になる必要はないはずだ。
今、あなたがここに存在しているのは他でもない両親のおかげなのだ。

だから、あなたがどんだけ今幸せなのかを伝えてあげよう。

そして感謝の気持ちを伝えよう。

Your one click is very appreciated. Thank you!



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