ビーチライフと好きな時にビールとワインを飲むみたいなロンバケはこれ以上無く能天気で、それはそれは楽しい経験だった。
一方で、人生への重要な様々な気付きを与えてくれたのも僕にとってのロンバケだった。
夕暮れのビーチサイドを歩けば、いやでも人生について思索してしまうのだ。 |
その中でも、素晴らしい気づきをもたらしてくれたのは、新たな人々との出逢いだった。
きっと自分の中の「モノの見方」が変わってしまったので、人々との出会いに新たな価値を感じることが出来たのだろう。。
そういう人達は、大抵なんらかのプロフェッションを持っていて、自分の足でしっかり人生を生きている人達だった。
起業家もいれば、作家、旅人、事業主、企業に属していてもフリーエージェントのように自分の価値の対価として報酬を得ている人などで職業を特定することは出来ない。
もちろん、ジェンダーも年齢も関係がない。
ハワイに永住している人もいるし、ベースは日本とか、世界中を旅しているなど、ライフスタイルも様々だ。
彼らを資産とか地位など持っているもので「成功者」とか定義する事にはあまり興味が無い。
僕が感銘を受けたのは、まさに「経済的にも精神的にも自由を獲得し自分の人生を生きている」というオーラが全身から出まくっていることに対してだ。
ついでに、人間としての魅力も存分にある。
僕は彼らを「人生の勝者」と呼びたい。
そして、僕もその仲間に入りたいと願っている。
彼らはどのようにして今のポジションを得る事が出来たのだろうか?
どうやって優れた仕事と人生と人格を手に入れたのだろうか?
毎晩寝る前に瞑想をして、よくある「成功法」のようにイメージングをしたり、「引き寄せの法則」とかを一心に信じた人達だったのだろうか?
中にはそう言う人も居るだろう。
ただ、きっとそれだけではない。
(僕個人としては、イメージするだけで、願いが叶う式の成功法には懐疑的だ。)
東京に戻っていた時に、10年以上も会っていなかった前職の先輩と少しの時間だけキャッチアップする機会があった。
本人曰く、かつての彼は毎晩飲み歩き、相当の量を飲むような重度のアル中だったらしい。
新橋に行けば、360度どこを見ても発見出来るような普通のオジさん。
そんな彼は、ある時決断した。
そして、一切のアルコール断ちを敢行し(もう7年以上も続いている)、毎日ブログ(1,000本を越えるポスト)を書き、そして本を何冊も出版して、ビジネス的に面白そうだと思うと、世界の何処へでも即断で駆けつけるような別人にトランスフォームしていた。
その彼が僕に話してくれたストーリーの中で、最もインスピレーションを受けたのは「自分を変えることが出来たのは、習慣を変えたからだ」というシンプルな言葉だった。
これは驚くべき事だった。
大変失礼だが、僕の知っているその先輩はサラリーマンとしての会社の仕事とお酒とソウルミュージックをこの上なく愛する、普通の愛すべきオジさんだった。
今、目の前にいる先輩はただのオジさんではなくてトランスフォーマーなスーパーヒーローだった。
本人は謙遜していて、まだまだ全然さ、というようなことをおっしゃっていたが、僕には眩しく見えた。
彼は、とにかく毎日の習慣を悪いものから良いものに変えるのだ、と言っていた。
そして、これは良いと思えるものがあったら、とにかく習慣化するのだと言っていた。
そしてそれは徹底していた。
先輩の名前は徳本昌大氏。iPhoneアプリを使った習慣改善法の本を最近リリース。 |
今読んでいる、
The 101 Habits of Highly Successful Screenwriters: Insider Secrets from Hollywood's Top Writers
という本はハリウッドで成功ししているクリエイター(スクリプトライター)が優れた作品を創作する上でどういうHabit、すなわち「習慣」を持っているかという話に特化した内容だが、メチャクチャに面白い。
一流と言われる脚本家達が使っているメソッドは様々だが、共通している事が一つだけあるようだ。
それは、「毎日書き続ける事」。
すなわち、「習慣化」だ。
一流になる為には、四の五の言わずに、毎日やるべきことを習慣に組み入れ生活するだけなのだ。
ハリウッドのクリエイターは常にインスピレーションを与えてくれる。 |
自分が正しいと思う事を、思うだけではなく行動する事。
それも思いついた時、時間がある時に、ではダメなのだ。
毎日、習慣化しなくてはならない。
朝起きて、トイレに駆け込む様に。
ズボンをはくときに必ず右足から穿く様に。
毎朝オフィスについたらMacの起動ボタンを押す様に。
そのように正しい行動を習慣化するのだ。
Over night success(一夜にして成功する) というのは、稀にはあるのかもしれない。
だが、本当の人生の勝者というのは、毎日の習慣のパワーに気付いた人達なんだ、と僕は取りあえず結論づける事にした。
僕は既に45歳で、昔からの行動パターンというか悪癖にまみれた感じで生きて来た。
どれだけ、ネガティブな習慣を改善する事が難しいかは知る過ぎる程知っている。
それでも、良い習慣を毎日の生活に組み入れて行く事をしなければ、先に挙げた友人達や先輩のように「なりたい自分。本来あるべき自分」へとトランスフォームしていくことは不可能なのだと思う。
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