あとで読み返してみたら「自分はライフチェンジングしました、あなたは?」みたいな若干鼻につく自分の「ドヤ顔」が浮かんでしまうような読後感になってしまった。
で、よくよく思い返してみると自分はマジで大した事が無いことに気が付く。
人生そのまんま「ライフチェンジング」。
言ってみれば生粋の「ライフチェンジャー」な男が身近にいることをすっかり忘れてしまっていたのだった。
本人の承諾もないまま、そのプロフィールを個人情報に気を付けながら書いてみたい。
米国は西海岸の大学を出た後、IT業界に就職。
何故かその後米国系の広告会社に転職。そこで僕と出会う。
そこで数年過ごした後に、彼はMBAを取りにヨーロッパのビジネススクールに旅立つ。
その後、フランス系企業とファイナンス系のジョイントベンチャーを東京で立ち上げる。
震災後、彼を一人残し妻の故郷ルーマニアに戻ってしまった家族を追いかけ、創業した会社を退社しルーマニアへ。
しばし、現地ローカルのよくわけの分からないサプリメントみたいなCMにアジア人モデルとして出演しながら充電する。
そして、ついにルーマニアの首都ブカレストで和風居酒屋をオープンさせてしまった。
なにこの脈絡の無さ?!
ライフチェンジし過ぎだろ!?
結果として和風居酒屋ですが、彼は当初僕に「今度オレうどん屋になるわ。ルーマニアで。」とか言っていたのである。
昨日まで、ファイナンシャル系のコンサルベンチャーを立ち上げ成功していた男が明日からルーマニアでうどん屋、というのはほとんど漫画みたいな展開だ。
しかし、彼は大真面目だったのだ。
言動に気負いが全くないので最初は冗談だと真剣に思っていた。
彼はライフチェンジを求めるような現状に辟易した大人達のヒーローだ。
僕らのヒーロー、
ザ・ライフチェンジャーだ。
これがブカレストにオープンさせた居酒屋のオープニングスタッフの面々。
皆いい顔してる。真ん中の和服男が今日の主人公だ。
このキャストで渡る世間のルーマニア公演をやると言われても、もはや僕が驚く事はないだろう。
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もう20年以上の付き合いがあるので、全てとは言わないが、彼のキャラクターは良く知っているつもりだ。
彼は決して過去に生きない。
今、そこにある課題に真摯に向き合う男なのだ。
その課題に向き合う為に、質問をする。
知らない事を知らないと自覚して、自分に問いかけ、そして人にどんどん問いかけて行くのだ。
しかもガツガツした所が皆無だ。
野心の「や」の字も彼から見えた事は無い。
だから、人は彼の前では同じ様に真摯に彼に向き合うのだ。
誰しもが彼に協力したくなってしまう。
その帰結として、彼は必ずアイデアを見出す。
アイデアとはソリューションの事だ。
そこからが大事だ。
彼は、行動の人なのだ。
彼は一見すると行動派には見えない。
皆でわいわいBBQを楽しんでいる横で、繊細な鉛筆画を描いてしまうような芸術家だったりもするからだ。
しかし彼の行動力は半端ではない。
本人に聞いた訳ではないが、きっとこういうステップなはずだ。
- 目先の課題を明確に認識する。
- 対処出来る事と、知識が無いので対処出来ない要素を分ける。
- 知らない事は人に聞き、財源などのあらゆるリソースを集める。
- それらを直線的かつ戦略的に組み立てる。
- で、動く。
- 修正する
- も一回やってみる。
- 上手く行く。
一見してバリバリの行動派に見えて、実は億劫屋で、逡巡とする癖のある僕とは正反対なのである。
僕は彼のような真の行動派から刺激を貰う事で、なんとか尻に火をつけるタイプだ。
きっとブカレストの居酒屋も繁盛するだろう。
出来ればルーマニア美人が殺到するようなお店になってもらいたい。
和のクールジャパンをルーマニア中、東欧中に広めてもらいたい。
お店の名前はYUKI。日本のオフクロさんが作るヘルシーな和食がコンセプトだ。 ホームページリンク。 |
僕も近いうちに訪れる事になるだろう。
もちろん、春夏限定だ。
東欧の秋冬はハワイ在住の身としては過酷すぎるからだ。
そして、とても楽しみしている。
この次のライフチェンジは一体何なのだろう、かと。
いつも刺激をくれてありがとう!
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