子供と接している時、どうしても叱らなきゃいけないシーンは数多く何通りもパターンがあって、しかも親であるこっち側の気分も相当なレベルで叱り方に影響が出る。
例えば、数人のお友達とその家族と一緒に和やかにBBQなぞを楽しんでいる週末かなにかで、ボクもビールを飲んで心地良い気分満載な時。
子供だってその場の何やら非日常で賑やかな雰囲気に煽られまくって、いつも以上に調子に乗ってわんぱく振りを発揮するのは明らかです。
大人の場合は、いかにお酒の場でいかに和んでいようと、そこはある程度の自制が効く(効かなきゃまずいでしょ)はずですが、子供の場合は、その一線が分からないので、どうしても「こらっ!」みたいなシチュエーションになってしまう場合が(ウチの息子の場合)多い。
記憶の中にあるボク自身の幼少時代は、もう手に負えないクソガキで、そういう場での一線の超え方もハンパではなかった。
で、親父にガツンと頭ごなしに怒られてたわけです。
で、泣きべそというパターン。
で、その後も同じ様に同じ事を繰り返し。
調子に乗りすぎる、ガツン、大泣き、またしでかす、エンドレス。
そういう経験が刷り込みとしてあるので、自分の息子に対してもほぼ自分の父親の生き写しコピー的にガツンと怒鳴ってた訳です。
そんなある日、ボクの友人宅のお庭で子育て談義をしている時に、友人の友人であるアメリカ人夫婦の叱り方を聞いて、腑に落ちたことがあったのです。
その夫婦は子供を人の前で叱る必要がある時、子供を呼んで、どこか別の場所、例えばキッチンやリビングなどに連れて行くか、もしくはこっそり呼び寄せます。
そして耳元で静かに何故いま彼もしくは彼女がした行為がいけないのかを諭す、というものでした。
もう3歳くらいを過ぎると子供にも立派な自我があるので、人前で怒られるのは恥ずかしいし、すごく気まずい。
相手を一人前の人間として扱い自我を満足させながら、人生経験の圧倒的に少ない彼らに対して、遊びのヒントを教えるように「いいこと教えてあげるよ」と耳元でささやく。
そうすると不思議な事に、子供は懸命にそのアドバイスを聞く様になるのです。
ボクもその後試してみましたが、4歳の息子は懸命にボクのささやき声に耳を傾け、一々頷きさえしたのです。
そうやって、パパから人生の秘密のヒントを教えられた息子は幾分自分のレベルが上がったかのような表情で、パッと遊びの現場に戻って行ったのでした。
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