長らく休止していたブログを再開しようと思う。
そもそもブログを始めたきっかけは、20年広告マンとして働いたキャリアを文字通りゴミ箱に投げ入れ、
そしてハワイに移住したことがきっかけだった。
ハワイに関して何かを書けば、きっと「跳ねる」だろう。だって日本人ハワイ好きじゃん?みたいなヨコシマな考えがベースにあったのは言うまでもない。
ところが、いざ書こうと思っても「今日はどこそこのパンケーキを食べました!」とか「お気に入りのほにゃららビーチ。心が洗われていくよう❤️」みたいなことを自分は書けないことに気がついた。
それであれば、「そうだ、そもそも会社を辞めたのは子供過ごす時間を究極的に増やすことだ。ならばイクメンな俺の日常をたんまし書いていこう」というもので、だからこのブログのURLにはその名残である「Don’t call me Ikuman:イクメンと呼ばないで」となってしまっている。
当然、そのトピックも下書きを残し公開されることはなかった。
そもそも読み手は誰か?
そういう基本的なことを設定しなければ、元広告マンであった僕には何も書くことができないのだった。
そこで、ハワイも子育てもこれから書くブログに時々登場するいちコンテンツにしようと考えた。
テーマは中年の危機を迎えたどこにでもいるような一人の男の「チャレンジとあがきと人生をどう肯定して生きていくか、そのために必要なクリエイティビティとは何かを模索する」、というものになった。
キーボードを叩く、そのモニターの向こう側には、同じような年代の男女がいて、長いのか短いのかわからない人生のど真ん中で、それでもまだまだ残りの半分の人生を生きていくのだ、と考えている人たちをイメージしながら書いていた。
その思いは、今でも変わってはいない。
ただ異なるのは、ハワイでの生活からまた東京にベースを戻しているということだ。
そして、形を変え、また広告の世界に戻っているということだ。
なんとか中年の危機を乗り越えた僕は、新たなチャレンジを受け入れる決心をして、現在に至っている。
40にして惑わず、と言ったのは実はその年齢が大いに惑ってオロオロしてしまうからこそ賢者がそのように言ったのだと確信している。
人は人生に諦めなければ、迷いの連続であり、戸惑いの連続なんだということも知った。
そういうことを書いて行きます。